「あのとき描いた約束の場所で、いつまでも待ってるよ」
システムは良好。特におまけの「イベントモード」は印象的だったシーンを見ることが出来、非常に便利です。
シナリオは読みやすさと笑い、そしてじんわりと胸に響く筆運び。また、文の切り上げ方に潔さを感じます。とはいえ、読者による脳内補完を求める部分があることに、やや不満が残りました。
攻略順ですが熟考の結果、ACT1→オフィシャルサイトで全キャラのドラマを聴く→ACT2以降「海己→奈緒子→静→宮穂→沙衣里→凛奈→茜(固定)」が良いのではないかと。他キャラルートにおいて、海己の含みのある言動や見せ場が多いため、最初に海己を持ってきた方が切なさを噛みしめられるからです(イベントモードで再プレイしてみると実感)。ただ、その場合は強制的に海己萌えになる可能性があるので悪しからず(笑)。
音楽はショコラ・パルフェより、自分好み。たおやかな曲調が舞台によく合っています。特にED曲「さよならのかわりに」は必ずくる別れを盛り上げるのに、ピッタリの1曲。
絵は背景の綺麗さや、立ち絵のバリエーションの豊富さ・表情は良かったものの、イベント絵(特にH絵)に崩れがあったのは残念。それ以外については、シナリオとよく融和しているので問題ありません。
キャラについて、もっと彼女らの日常を覗いていたかったというのが本音。つまり、それだけ活き活きと描かれています。特にキャラ間のやり取りは至高と言っても過言ではないでしょう。
ボイスは最初、奈緒子だけ相当な違和感がありました……が、進めていくうちに受け入れられました(苦笑)。その他は特に違和感なしです(凛奈はかなり有名な方なので、他のキャラに思い入れがあると抵抗がある場合もアリ)
攻略順やキャラ萌え度によって、この作品の評価というのはかなり上下する気がします。とはいえ、自分的には名作とは言えないまでも、十分に良作だと感じました。
ベタ/王道を美味しく楽しんでみたい人にオススメです。
[予約特典]
・「この青空に約束を―」ドラマCD
[初回版同梱特典]
・「この青空に約束を―」オリジナルサウンドトラック
[萌えキャラ]
・凛奈、宮(あの主人公に飽きたら、いつでも嫁にきやがれ!!) |