「君がいなくなった今、空の青さを知るのはいつだろう」
シナリオ序盤はやや退屈です。というのも、明穂を始めとする登場人物たちに感情移入する前に、明穂が死んでしまうので、プレイヤーを置き去りにしてしまうためだと思われます。
馴染んできた3章以降は盛り上がりを見せ、目頭が熱くなる場面もアリ。ただ、明穂が幽霊ということで、別れという予定調和は避けられず、各キャラエンドがベタなるのは仕方ないのかもしれませんね。
絵はとにかく美麗。イベント絵はもとより、立ち絵もまた美しい……。ボイスもよく合っており、キャラも変に人間臭かったりして、憎めないです。
音楽は上品で耳に優しく、演出は後ろ向きの立ち絵や、エフェクトパターン、授業中の教科書の朗読(ガヤ)など凝っており、気持ちよくプレイできます。しかしながら、主要場面で歌入り音楽がそぐなわないところがあったように感じました。
H度は並程度。各キャラ3パターンずつあります。明穂のみ、お口でご奉仕がなかったのは残念ですね。妹キャラのつばさ一人エッチは反則気味にエロす。ただ、明穂を除くどのキャラも贖罪気味に行為に及ぶ場面があるので、人によっては若干の鬱を感じる可能性もアリ。委員長の寸止めは生殺しデス(汗)。
シナリオ展開に波があるのは残念。ですが、学園祭のあとの明穂との語りや、珠美と実との対峙など、Aランクの見所があるのも事実。心霊モノが好きな人なら是非プレイすべき作品でしょう。
[予約特典]
・もしらばサウンドトラック
[萌えキャラ]
・湊川珠美(関西弁・巫女・ツンデレの3拍子キャラ) |