ゲームレビュー(目次)>>ら行(個別)
るいは智を呼ぶ
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るいは智を呼ぶ
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お薦め度 |
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[WIN(DVD-ROM)][08/06/26] |
「僕らはみんな、呪われている──」
運命に導かれるように集まった6人の少女たちは、自分の身を守るために「同盟」を結ぶ。だが、その内の1人は「男の子」だったのだ──。次々と襲い来る困難に時には協力し、時には反目しながらも立ち向かっていく少女たち。彼女らが掴む未来の結末とは……。
まず、推奨ルートは「るい(固定)→花鶏→こより→伊代→茜子(固定)」。個々がもつ、「呪い」と「能力」を予想しながら読むと楽しいです。
シナリオも、上手く各ルートで謎が残るように組み立てられており、好感がもてます。ただ、蝉丸いずるが登場してくるまでは退屈感がありましたが……各キャラルートに入ると、変わって面白さが増してくるので耐えましょう(笑)。あと、ギャグの寒さも各キャラに愛着がもてるまでは我慢×2です。
システムは標準。ロードしたときのこれまでのテキストが読み返せなかったり、クイックセーブ・ロードがないのは残念。前の選択肢に戻る機能は面白いですが、そんなに選択肢があるわけでもないので、勿体無い感じ。
音楽・演出は及第点。演出は立ち絵の動かし方が共通ルートでは巧かったです。欲をいえば、個別ルートでも頑張って欲しかったかな。
絵・キャラ・ボイスはなかなかハマッていたんではないかと。仲間で集まったときのやり取りがこの作品の魅力。なお、H度は低いです。
「呪い」と「能力」、「友情」というキーワードに惹かれる人なら買いの作品。あと、主人公は女装男なんですが「やぁのやぁの、そこはダメなのぉ!!」とか言うのに萌える人にもオススメかな?(笑)
[初回版同梱特典]
・「るいは智を呼ぶ」絵コンテ・ラフ・原画集
[萌えキャラ]
・茜子、こより、央輝(ロリ三人衆、見参!!) |
[シナリオ:日野亘、衆堂ジョオ][原画:さえき北都][ボイス:有栖川みや美、天乃そら、鷹月さくら、桜坂かい、水鏡、芹園みや、真琴ひろ、さくらひな、羅々来、六月紫音、JACK]
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(↓↓↓ネタバレあれこれ↓↓↓)
まずは各シナリオ雑感。各キャラルートを進めながら、書いてます。なお、メンバーが揃ったときの雰囲気に「最果てのイマ」や「CROSS†CHANNEL」のかほりがする……気がする。
<るい>
タイトルヒロインだけあって、筋肉バカながらもなかなか可愛い女の子。呪いは「約束ができない」、能力は「身体強化」って感じかな。単車投げつけたときは燃えました(笑)。
シナリオとしては非常にベタで、父親がある日を境に家に帰らなくなり、母親が死んでも帰って来ず、やがて死んだことを知る。るいはそんな父に対して恨みを持っているんだけど、父は娘の呪いを解く方法を探していたわけで。プレイヤーの多くはこの展開を読めてしまうので、その辺りは智がフォローするなどして欲しかったですね。
また、三宅に呪いが伝染したかもしれないのに、るいは余りそのことを気にしてないご様子。筋肉バカながらも、他人に対する優しさみたいなのを見せて欲しかったですね。そうすれば、ヒロインとしての株もグッと上がったと思われるだけに残念。
[シナリオ評価…B+]
<花鶏>
ガチレズなエロっ子。ライダースーツ立ち絵はなかなか可愛い。呪いは「助けを求められない」、能力は「遅延認識」って感じ。「きみある」の森羅様と、「家族計画」の青葉を足して2で割ったようなキャラ。
主人公と花鶏の間で、「呪い」と「聖痕」で見解の相違となりますが、好きな相手が「呪いを解きたい」と言っていたら、手伝いませんかね? 別に呪いを解く方法を見つけたからって、自分の呪いを解かずにおけば良いだけで。同盟を結んだ割には冷たい気がします。また、主人公がなぜか呪いが遺伝することを知っていたのも、他シナリオと矛盾してたり。
でも、追い詰められてあえて呪いを発動させるのは、呪いの種明かしと相まって、非常に良かったですね。
なお、このルートの下ネタトークは濃くて良いです(笑)。
「ノーブラに白のタンクトップ着て、乳首立ててから来てね♪」
「乳首に絆創膏貼っていいから!」
[シナリオ評価…A-]
<こより>
えー、ロリルート・その1です。つるぺた。登場人物は18歳以上なのに、アレが始まってないとは(笑)。テンパッたときの行動がいちいち小動物っぽくて、仕方ないキャラ。呪いは「行ったことのない場所のドアを開けれない」、能力は「行為模写」って感じ。
三宅のおっさんの凶暴性がついに発揮。呪いと能力をほいほい喋りすぎるのもどうかと。とはいえ、ピンク・ポッチーズもとい、能力を活かした「ピンク」の活動物語は普通に面白おかしかったですね。
こういう能力を活かした話と、ロリが好きなので、シナリオ評価がUP↑してます(笑)。
[シナリオ評価…A]
<伊代>
KY(空気読めない)キャラ。メガネきょにう。呪いは「固有名詞を言えない」、能力は「道具操作」。もしかしたら、一番キツイ呪いかも。メールで主人公があえて名前を出せるようにした優しさが良かったッス。
ここにきて、呪いの全貌がおぼろげが見えてくる。とはいえ、恵の呪いとはなんなのか、意図とはなんなのかは分からず仕舞いで、茜子ルートへの繋がりが非常に気になる展開。
正義とは主観的であることは疑いようがないんだけど、人は自分が望むようにしか行動できないわけで。強いて言うなら、一部の人間が幸せになるんでなくて、皆が幸せになる道を探すことが正義と言えるかもしれない。いや、十分に恣意的なんですが、きっと人と人との間でしか、幸せって達成できない気がするんですよね。幸福論とかの話になるんで、書きませんが。
んで、果たして、茜子ルートで大団円を迎えるのか? 期待大。
[シナリオ評価…A]
<茜子>
ロリ・ルートその2。「みなみけ」の千秋みたいな声(=みのりんっぽい)と、性格。呪いは「触れれない」、能力は「心理盗聴」って感じ。ある意味、クーデレ毒舌。
生きていくのには、数々の命を犠牲にした上でなりたっている。直接的にしろ、間接的にしろ。ぶっちゃけ、このルートは茜子&恵ルートですね。恵の呪い上、落としどころが恵の犠牲の上でしか成り立たないのが切ないです(涙)。
誰かが犠牲になって誰かが助かる、何かを無くして何かを得る。
謎をルート固定することで、最後までプレイさせる気になったのは非常に良かった思います。でも、大団円にならなかったのは残念無念。いや、不可能なのは分かりますが、だからこそゲームしてるわけで。
[シナリオ評価…A]
<まとめ>
ネットの評判を見て、購入した口でした。若干、シナリオの整合性については引っかかる部分がある(たとえば、花鶏ルートで花鶏が呪いを解きたがらないのに、茜子ルートなどではほとんど拒否しないことなど)ものの、なかなか面白かったです。
「呪い」がキーワードなわけですが、実際に誰でもこの種の「呪い」をもっているのではないかと。いや、黒い髑髏が襲ってくることではなく、言うなれば「制約」みたいな。
その制約をいかに外していくことができるか、外せなくてもその制約といかに付き合っていくか。
智たちは仲間と信頼を築くことで、制約と付き合うこと・制約を外すことに立ち向かっていくことができた。お互いに相手を思いやる・理解する努力があれば、それ以上に望むものなんてないのかもしれない。
時に意見が対立したり、喧嘩することがあったとしても……。
OP・ED曲はサラッと聴いただけでは普通の曲なんですが、クリアしたあとだとまた違った感慨が湧きますね。
裏切りさえ恋しくなるよ 会いたいなんて もう言わないよ…
今日は信じても 明日になれば分からない だからこそ愛しい
タイトルの「るいは智を呼ぶ」ですが、最初のイメージとしては「るいが智に助けを呼んで、智が颯爽と登場するイメージ」だったんですが、今では「トモ〜、おなか減ったよぅ〜、ちくまよ食べたいよぅ〜」と催促をするイメージしか浮かばないのはな・ぜ・な・ん・だ!?(笑)
智のお姉さんが生きているらしいこと、茜子ルートで「処女同盟」が結ばれたことは、ファンディスクを期待して良いのでしょうかね〜? なれば、茜子とこよりと央輝のロリ3人衆のアレが、ナニを再現していただきたいものです(;´Д`)ハァハァ あと、伊代は母乳が出ても良かったと思う(←即死決定)。
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